新年茶会「初釜」

早起きして茶会の準備。

正月は和服を着なかったので、今年初和装になる。

大島紬を着流して羽織も着用。

やはり気も心も引き締まるのである。

待ち合いにて・・・

11時、席入り。

米寿を迎える先生は年末に自宅で転倒した為に正座が出来ない状態。弟子達が交代で代わりを務めた。

銅鑼の音で茶会が始まった。

着物を着た男という理由?で正客を命ぜられ、やや緊張の時間が流れる。

床の間の軸は「萬歳萬歳萬々歳」 

何とも縁起がイイ。

茶懐石をいただきながら杯で飲る日本酒は広島・中尾酒造「誠鏡」旨い…。

一文字に盛られた白米に感謝し、山海の幸に舌鼓を打つ。

畳に座り懐石と酒を楽しむ。まさに殿様になった気分である。

干菓子は平尾の「青柳」御主人から届いた手の込んだ作品。

その後、濃茶を点てるように言われ酒も一気に覚めてしまったが。

初釜でいただく花びら餅は今年も門司港「ことじ」製。

兎に角、これで新しい年を迎える事が出来た。

茶名を取得するためにも今年は今まで以上に努力をしなければと胸に誓った。

足を引きずりながらも、家元の茶会へ京都まで単身出掛け、
その後自ら準備した茶会を開く我が師匠の気合いは凄まじいと思った。