X’mas in Palau #1

ラジオDJの仕事を始めて11年目、始めての年末休暇をいただけた。
目的は釣り&大自然に身を委ねる、いわゆる命の洗濯である。

まず驚いたのは、ハイシーズンの旅費だ。高い。。
今まで日本人の休暇には働き、オフシーズンに海外へ行く事が多かった。
倍近くの大枚を叩き、いざ出発。

国内移動をしたくなかったので、福岡空港からまず目指したのはグアム。

さすがアメリカ。セキュリティチェックの厳しい事。
俺が爆弾持ってるような顔に見えるか?(見えるという意見も・・;)

トランジットは4時間以上。カードラウンジはナイ。
Duty Freeもシケてるし、その間クリスマスツリーを眺めながらバーで飲み続ける。

ベロベロになりかかった頃、Koror行きの便に乗り込む。

グアムから2時間。日本との時差なし。
兵庫県の真南に位置する人口約2万人の島国・パラオ共和国へ。

南北およそ640Kmに渡り200以上の島々が散在。
このうち人が住んでいるのは9つの島のみで、残りの大多数は無人島。
これらは「ロックアイランド」として有名である。

なんと島では、深夜2時から朝6時まで外出禁止令が制定されているらしい。
この時間帯に歩いていてパトロールに見つかると、旅行者でも1晩拘留されることがあるというから大変だ。

日本だと僕は毎晩のように拘留されてしまうではないか。

戦後生まれの我々は、歴史をちゃんと学んでない。

ここに解りやすくパラオの歴史が掲載されている。

非常に親日的な国なのである。

現地に根付いた日本語も沢山ある。

ダイトウリョウ・センキョ・デンキ・サルマタ・チチバンドなど。

特に政治に関する言葉には、日本統治が色濃く残っているという。

会話では、「ツカレナオース」が ビールを飲む事(笑)。
     「アジダイジョーブ」が 美味しいという意味だとか。

可笑しかったのが、「サッポロイチバン」

インスタントラーメン全般をこう呼ぶらしい。

夜9時過ぎ、パラオに到着。ホテルから迎えの車が来てくれていた。

島では、クルマが右側通行。
しかし走っているのは、ほとんど右ハンドルの日本車。
とても不自然な感覚だ。さらに舗装されている道はほんのわずか。

空港からKBブリッジを渡るとコロール島。

1996年に突然中央部から真っ二つに折れて崩壊し、2 名が死亡したニュースは記憶に新しい。

この橋の前後のみ、きれいに舗装されているという印象だった。

クルマのスピードは時速30km前後。平和である。

30分ほどのガタガタドライブで滞在するホテルに到着。

マングローブの中に3年半余りの年月をかけて造られたヴィラ群。

テラスに出てみる。

熱帯の湿度と草木の臭いが襲って来た。

満月の光が、大きな木々を照らしている。

長旅の疲れを癒すため、今夜は早めに寝ることにする。
そう、明日からは大海原へ繰り出すのだ。